建設のお知らせ·2026.08.20·読了 5分

電子カードと出役簿が合わないとき、締めの前に見つける方法

同じ一日が電子カード・出役簿・賃金台帳にそれぞれ違う形で残ります。退職共済の申告と労務費精算が食い違う六つのパターンと、月末の締め前に見つけ出す突き合わせの手順を整理しました。

電子カードのタグ記録・現場の出役簿・賃金台帳を並べて突き合わせた表。タグ漏れ、工数の不一致、支給漏れがそれぞれ示されている

電子カードの端末機を設置し、労働者がカードをタグすれば、法が求める義務は履行されます。ところが現場で実際に問題になるのはその次です。同じ一日が電子カードに一度、現場の出役簿に一度、賃金台帳にもう一度残るのですが、この三つが互いに違うことがあります。

三つの記録が食い違うと、どちらが正しいのかを証明する手立てがなくなります。退職共済の申告も労務費の精算もその上に乗っているので、一緒に揺らぎます。

なぜ同じ一日が違う形で残るのか

記録をつくる人と時点が違うからです。

電子カードのタグは、労働者本人がゲートを通る瞬間に残します。出役簿は職長や現場管理者が、たいてい一日を終えて整理しながら書きます。賃金台帳は本社や労務担当が、月末に出役簿を受け取って作ります。

三つの記録の作成主体が違い、時差があるので、途中のどこかで一つでも抜ければそのまま差になります。そしてその差は、たいてい月末の締め直前に見つかります。

食い違う六つのパターン

現場で繰り返される類型は、だいたい決まっています。

六つとも、その日のうちに見つければ本人に直接聞いて解決できます。一か月が過ぎると、その人はすでに別の現場にいて確認する方法がありません。結局は記憶で合わせることになり、そうして合わせた数字は後から裏づけとして使いにくくなります。

毎日5分、二つの方向で確認する

突き合わせは難しい作業ではありません。大事なのは量ではなく周期です。

01電子カードのタグ記録とその日の出役簿を、同じ日付で並べます。
02片方にしかいない人を抽出します。必ず二方向です — 「出役簿にあるがタグなし」と「タグはあるが出役簿にない」は原因が違います。
03両方にいる人は工数が同じかを見ます。違えばその日のうちにどちらが正しいかを決めます。
04差が出た件は担当者と理由を残します。後から「なぜそうなったか」を説明できてこそ裏づけになります。
05下請け会社ごとに未処理の件数を見ます。特定のチームで繰り返されるなら、そのチームの運営の仕方に原因があります。

一日分はたいてい数件なので5分で終わります。これを先延ばしにすると月末には数百件になり、その時点では確認ではなく推定になります。

月末の締め前の最終点検

毎日回していても、締めの前に一度は全体を見ます。

韓国の退職共済は、事業主が共済会に就労日数を申告し、共済掛金を納付する仕組みです。労働者が後に退職共済金を受け取るには、共済掛金が252日以上、つまり1か月を21日分と見たときに納付月数12か月以上積み立てられている必要があります。現場で一日ずつ漏らした申告が、数年後にその労働者の受給資格を分けることになります。

なお、退職共済関係の成立申告は工事の実際の着工日から14日以内です。月ごとの申告期限は状況によって異なりうるので、建設勤労者共済会の案内を確認するほうが正確です。

記録を合わせるのではなく、最初から正しく残す

いくら上手に突き合わせても、それは事後の作業です。より良い方向は、三つの記録がそもそも同じ原本から出てくるようにすることです。

出勤確認を労働者本人が残し、その記録に工数と所属チームが付き、精算と申告が同じデータをそのまま使えば、突き合わせる対象そのものが減ります。残る差は、本当に確認が必要な件だけです。

コネクティンがスマート建設現場運営ソリューション「イリョンイ」で見ている地点もここです。電子カードを代替するのではなく、検証された就労記録を基準に、タグ・出役・工数・賃金が互いに合っているかを締めの前に毎日確認できるようにすること。一日の差を一日のうちに捕まえれば、月末に合わせ直すものが残りません。

現場の記録をどこまで自動化できるか、確かめてみてください

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